北極点無補給単独徒歩到達2014 遠征撤退が決まりました。

北極冒険家荻田泰永が日本時間3月8日より挑戦中でありました
北極点無補給単独徒歩到達を、遠征44日目である日本時間4月20日、
断念し途中撤退する事を決定致しましたのでお知らせ致します。


《 これまでの状況と撤退理由 》

現段階までに遭遇した大乱氷帯や大型のブリザード等の状況やその場の環境に合わせて
幾度となく達成する為の計画を立直して進行して参りました。
結果あと15日程度で極点に到着できる予定にありました。
ですが、計画の立直しにより残った食料、日程、体力は既に余裕を保っている状態にはなく、
ここにきて暴風雪の予兆が出てきてしまい数日間の足止めが余儀なくされる状況になりました。

その為、現在吹いている強風と氷の状態を考慮すると、到達に必要な単日の
予定歩行距離を獲得し続ける事は事実上困難と考え、荻田泰永と事務局にて
協議の結果今回の遠征を断念する事を決定致しました。
なお、荻田泰永本人の体調は至って良好であり、怪我や病気等はございません。

荻田泰永の今回の遠征の最終到達地点は
北緯86度21分89.8秒 西経68度38分40.1秒 となります。
遠征開始より進んだ距離は382km。極点まで残り402kmの地点となります。
距離的に見ると半分弱の距離ですが、遠征における到達度で表すならば7~8割程の地点と考えます。

《今後のスケジュール》

日本時間21日~27日の週で事務局(事務局長大木ハカセ)が現地に向かい、
荻田泰永をチャーター機にてピックアップしカナダ(レゾリュート)に戻る予定です。
その後日本へ戻りますが、現段階でピックアップの日程が決定できていない状況にありますので
今後の帰国日程等のスケジュールに関しましては現段階でお知らせする事が出来ません。

帰国、報告会等日程に関しましては決定次第、事務局より現地からこちらの
オフィシャルホームページ及びFacebookにアップさせて頂きます。

 

 

北極冒険家 荻田泰永 北極点無補給単独徒歩 踏破への挑戦

 「北極点無補給単独徒歩とは」

カナダ最北端の陸地から800km先の北極点まで最大50日間 無補給...行程の途中で外部からの物資再補給を受けない 単独 ...文字通り、一人きり。サポート隊や同行スタッフはつかない 徒歩 ...食料やキャンプ道具を積んだソリを自分で引いて歩いて北極点を目指す。ソリの重量は約100kg。スタートからゴールまでを完全に自力のみで、他人の力を借りずに完結させると言う意味です。

「北極点無補給単独徒歩の成功者」

無補給単独徒歩により北極点到達を果たしたのは、北極点が人類最初に到達された1909年(ロバート・ピア リー(米)犬ぞり)から100年以上の歴史の中で2人のみ。1994年のボルゲ・オズランド(ノルウェー)と 2003年のペン・ハドウ(イギリス)の2例です。

 

「北極の氷状態」

多くの方が報道等でも周知のように、 北極海の海氷は近年減少が著しく、その海氷上を歩くスタイルをとる 北極冒険の難易度は格段に高まっています。 水深4000m以上に及ぶ北極海は、その表面3mほどが凍結しているにすぎず、海氷は常に流れ動いています。

以前に増して海氷が薄くなっている北極海は、氷が更に動きを増し、各所で氷が割れ、またはぶつかり 合って乱氷帯と呼ばれる氷の山を作り上げます。海氷は風まかせ、海流まかせに気まぐれに動き回るため、その動きを完全に予測することは不可能であり、割れ目や乱氷帯が発生する場所は日々変化します。

そのような不確定要素に満ちた北極海で、気候の変化や海流の傾向などから氷の様子を読み、先の状況を想像しな がら進まなくてはいけません。

 

「もうひとつのリスク」

また、北極冒険におけるもうひとつのリスクがホッキョクグマです。これまで12回の北極行で、荻田は20回 以上ホッキョクグマと至近距離で出会い、就寝中のテントを襲われたことも2度あります。ただ、多くの場合 好奇心で接近してくるホッキョクグマをよく観察し、その時におかれているホッキョクグマの状況を理解し た上で冷静に対処すれば、問題なく追い払うことができるようになりました。

 

「経験と挑戦」

荻田泰永は、これまで13年間12回の北極行で、北極圏各地を7000km以上旅し、現役で活動する冒険家の 中でも、世界有数の極地経験を積んできました。 北極点無補給単独徒歩到達という、極地冒険の最高峰へと挑戦し、達成する準備は万端整いました。あとは 実行し、北極点へと立つのみです。

北極冒険家 荻田泰永が、2014年3月に日本人初(世界3人目)となる北極点無補給単独徒歩到達に挑戦いたします。

 

 

<連絡先>

一般社団法人N.A.P.(荻田泰永北極点事務局)

tel:03-6659-4411 fax:03-6659-4412

メール info@northpoleadventure.jp

担当 大木